BACK NUMBER
2002/03/29〜2003/06/03


自分だけのオリジナルフォント 2003/06/03

 自分が普段書いている文字。それこそが本人の証し。プロの書体デザイナーがひとつひとつデザインし整理整頓した文字ではなく…、ちょっとカッコ悪くて、キレイに並んでいなくても、自分の手書き文字を自分のパソコンで使ってみたい…。
 今回は、そんなことを考えている人のための情報を集めてみました。

●リコーのフォント作成サービス
http://www.ricoh.co.jp/swd/font/signature/hint.html

●自筆体フォント「私の字」
http://www.group-n.co.jp/myletter.html

●MY FONTサービス
http://www.techno-advance.co.jp/

●おれん字*手書き風オリジナルフォントメーカー
http://www.est.co.jp/orenji/index.html

 

 


AXISフォント予約受付開始 2003/04/29

 以前このページで紹介した AXIS Font の発売が決定したようです。
初回500本を限定優待価格で注文を募っていますが、通販のみでそれだけの数をさばけるのだろうか。アピール度の少ない地味なフォントだから、ちょっと心配。
 近い将来、1ウエイト毎にダウンロード販売が可能になるようです。

--以下DMより抜粋------------------
5月中旬、待望の「AXIS Font」が発売になります。今、発売に先駆け予約受付中。初回500本を限定優待価格にて販売しますので、ぜひこの機会にご検討ください。

■AXISフォントの特徴
デザイン専門雑誌「AXIS」のために開発された和文タイプ「AXIS Font」は、和文・欧文のすっきりしたモダンな表情と、7ウエイトもあるファミリーが特徴。今までにない新しい表現を可能にします。またMacおよびWindows間での共有ができる新しいタイプフォーマット「OpenType(R)」として、今後さらに利用の幅が広がります。

■価格
「OpenTypeスタンダード7ウエイトCD-ROM版パッケージ」
優待価格 ¥99,800 送料・税込(通常価格 ¥124,800 送料・税込)

■お試し版無料ダウンロード
お試し版無料ダウンロードあり。詳しくはTypeProjectサイトへ
----------------------------

開発元 タイププロジェクト http://www.typeproject.com/index.html
販売元 AXIS社 http://www.axisinc.co.jp/top.html

 


アニト等幅フォント頒布開始! 2003/04/09

 ちょっとマジメで、多方面に便利に使える丸ゴシック系書体として、一部ユーザーに好評のアニトフォント。1バイトの英数文字(ASCII文字、ときには半角文字と称される)は、横幅を広く大きめに、そして印刷用書体として当然プロポーショナル幅にデザインされている。この英数文字を気にいってアニトフォントを使う人もいるようだ。
 しかし、ワープロ専用機やMS-DOSパソコンなどで長く馴れ親しんだ「横幅50%に統一された英数文字を使いたい」というユーザーからの要望が、アニト頒布当初からあったのも事実だ。
 たしかに、Windows日本語環境では50%幅の英数文字が日本語フォントにセットされている場合が多いし、EメールやWEBページでも、容易に字詰めを揃えられて便利なのかも知れない。
 さらに、パソコンの処理速度も向上し、アウトラインフォントを画面上で滑らかに表示する技術も浸透してきた。画面解像度や使用するアプリケーションに合わせて、うまく設定すれば、EメールやWEBページでも、滑らかな文字で快適に見ることができる時代が訪れている。
 それらの要望に応え(有)タイプラボは4月9日、1バイト英数文字の横幅を50%に統一した「アニト等幅フォント」2種(LとM)を発表し、頒布を開始した(サンプル)
 いままでのタイプラボの頒布フォントと同じように、字数制限された無料版と字数制限の無い商品版が用意されている。

●アニト無料頒布のページ
http://www.type-labo.jp/Hanpuanitowaku.html

●商品版の購入ページ
http://www.vector.co.jp/swreg/list/vendor/SA008106.html


第7回モリサワ賞 2003/01/23

 写植機メーカーが始めた書体のデザインコンテスト。先鞭をつけたのは写研が主催した「石井賞創作書体コンテスト」で1970年のことだ。1980年にはリョービが「アジアタイプオリンピアード」を催した。1984年、遅れてたまるかとモリサワも「国際タイプフェイスデザインコンテスト・モリサワ賞」を開催する。ある時期には3つのコンテストが存在し、書体デザイナーを志す若者達は、夢中になって出品用の書体をデザインした(私もその一人だ)。
 しかし、2年に1度の石井賞は1998年の第15回以後、催されていない。4年に1度の開催を目論んで、オリンピアードと大げさに名付けられたリョービのコンテストは、いくら待っても次回の募集が始まらずナント1回だけで終わった(笑)。
 そして3年に1度開催されるモリサワ賞。そろそろ終るんじゃないかと風の噂も聞こえるが、幸いにこのコンテストはまだ続いていて、第7回の入賞作品展示会が来月催されるようだ。

----------------------------
モリサワが3年に一度主催している書体の国際コンペティション「モリサワ賞国際タイプフェイスデザインコンテスト」の入賞作品を展示致します。
このコンペティションは1984年から3年に一度開催しており、今年で7回目を数えます。応募者は33ヶ国に及び、内外の著名な書体デザイナーから学生の方まで、幅広いご参加をいただいております。
合計984点にのぼる応募作から選ばれた和文部門・欧文部門で入賞を果たした全17作品をパネル展示致します。
今回の入賞作品集を会場にて販売予定です。(モリサワホームページより)
----------------------------

第7回モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト入賞作品展
会期:2003年2月3日(月)〜3月14日(金)
会場:MOTS(モリサワ・タイポグラフィ・スペース)

●モリサワ
http://www.morisawa.co.jp
●モリサワ賞国際タイプフェイスコンテスト
http://www.morisawa.co.jp/museum/contest/
●MOTS(モリサワ・タイポグラフィ・スペース)
http://www.morisawa.co.jp/museum/mots/

 


キャパニトにMができました! 2002/11/21

 1998年1月、当サイトで「キャパニトL-教漢」の無料頒布を始めた。もうすぐ5年になるが、累積登録者数も、2万人に近づいている。そのキャパニトに、Lよりちょっと太いMが仲間に加わり(サンプル)、いままでと同じように、字数制限された無料版と字数制限の無い商品版が11月21日、リリースされた。

 楽しくおちゃめで可愛いキャパニト。Eメールを読んだり書いたりするときに使用してみた。パソコンの画面表示を文字の輪郭をスムーズに表示するように設定したあと、メールソフトのフォントサイズをちょっと大きく設定。これまでのLだと細すぎてメールを読むにはちょっとツラカッタが、ちょっと太いMならば、結構読みやすく楽しめる。このイメージのまま相手にメールが届けば最高なのだが、現在のメールソフトでは、フォントイメージまでは相手に届かないのが残念だ。

 

●キャパニト無料頒布のページ
http://www.type-labo.jp/Hanpuwaku.html

●キャパニト商品版の購入ページ
http://www.vector.co.jp/swreg/list/vendor/SA008106.html

 


デザイン筆文字「鯨海酔侯」 2002/10/04

 10月1日に白舟書体から発売された新しいフォントで「げいかいすいこう」と読む。書道の授業で習うような、きちんとした形ではなく、自由闊達に遊んだ個性的な毛筆書体だ。
 サイト上のサンプルを見れば一目瞭然だが、豪快かつ繊細で、フォントを利用するデザイナーが手を叩いて喜びそうな面白い表情を持っている。
 また、見出しなどにフォントを使用する場合、字並びによっては、どうしても文字の形がイメージに合わず困ることがあるが、このフォントのCDには、各文字について2種〜10種の別の形にデザインされた文字を Illustratorファイルで別途収録してある。この辺の仕様からは制作者側の文字への強い愛着が感じられる。もちろん使う側にとっても嬉しいことだ。
 白舟書体のフォントは、追加契約・追加料金なしで全ての商業使用が可能で、商品名・会社、店舗名などのロゴへの転用・利用も自由だ。
 まぁ、とにかくサンプルを見てください。とても魅力的な書体だと思います。
 最近、大手とか老舗と呼ばれるフォント会社は、新しいフォントフォーマットへの対応や字数を増やすことに追われていて、フォントユーザへの啓蒙活動や新しいデザインのフォントを開発する余裕が感じられない。
 一方、この鯨海酔侯フォントの発売元である「白舟書体」。小さな組織だと思うのだが、その開発力、そして下に記した幅広いフォント啓蒙活動には、心から拍手を送りたい。

ぼくらのフォント
 小学生が自分で描いた文字をフォントデータにして自分で使う。ある小学校の6年生全員それぞれの自筆フォント計画。出来上がったフォントは学校のホームページや文集など、さまざまなものに応用されるようだ。
WEB印章
 落款・蔵書印の印影画像無料ダウンロード。日本の苗字2000姓を用意。
無料フォント(毛筆系10種)
 使用登録すれば、教育漢字版毛筆フォント10種がダウンロードできる。漢字数を教育漢字に限定して、フォントの無料頒布を日本で最初に実行したのは、白舟書体のサイトだ。
四季の詞(しきのことば)
 こちらは使用登録なしで利用できる、季節限定目的別フォントの無料ダウンロード。
トンパでポン
 いま巷で話題のトンパ文字。トンパTrueTypeFontの無料ダウンロード。そして、日本の苗字2000姓をトンパ文字化した画像無料ダウンロード。


白舟書体
http://www.hakusyu.com/

 


きちんと角丸 2002/09/17

 今回は、DTPに関わっている人達にしか喜ばれない情報かも知れません。DTP業界で定番となっている Adobe Illustrator のプラグインソフトの紹介です。特に文字のデザインにこだわる人には朗報だと思います。

「きちんと角丸」は、簡単に言えば、図形の角部分を丸く変えるソフトウエアだ。
 私自身も、文字線画の角が丸いデザインの書体を何度か試みたことがある。ちょっと角を丸くするだけで、書体の雰囲気がかなり柔らかくなる。しかし、その丸みを描くのは大変なことだ。
 たとえば、普通の三角形を描くのは簡単だ。直線3本をつなげばいいだけなのだから。しかし角が丸い三角形を描くには、コンパスを使って各角に内接する円弧を描き、それを直線できれいにつなげなくてはならない。
 では5角形の星型。尖った角(凸角)5個所を丸く処理するのは同じだが、尖った5個の角と角の間に、5個の凹んだ角もある。そのままにするか、凹んだ角も丸くするか。ここをどうするかによって角丸図形のイメージは大きく変わってくる。
 線画が複雑な日本語文字の角の数は5角形どころではない。角丸デザインの日本語書体を制作するのが、どんなに大変かが少しわかってもらえただろうか。

 もちろん、今はパソコンを使って作業するわけだから、グラフィックソフトのメニューから角丸処理を選べばイイだけじゃないの、と思われるかも知れない。確かに、グラフィック関係のソフトに図形の角を丸くする機能は含まれている。しかし、それが満足できるレベルではないのだ。
 ほとんどのソフトの角丸作成機能は、直線だけで構成された角にしか、正しく機能しなかったり、選択した部分だけを角丸にすることができなかったり、凸角も凹角もすべて同じ半径の円弧で処理されたりしてしまうのだ。
 ということは、曲線を含んだひらがな文字などの角を簡単にキレイに処理することはできない…。だから、最近よく見かける、角丸にデザインされたロゴやフォントは、直線を主体に構成されたものが殆どだ。
 また、画像処理ソフトなどのボカシ効果などを利用して、角丸のような表情を作ることも可能だが、必ずしも思うような形になるわけではない。

 この「きちんと角丸」は、これらの問題を見事にクリアしている。そして最大の特徴は、凸角と凹角の丸みを別々に指定できること。
 文字の見え方というのは、とても微妙なもので、すべての角に同じ半径で丸みをつけると、不自然に見えたりするものなのだ。もちろん、自然か不自然か、美しいか美しくないかは、作る人見る人のそれぞれの感性が決めるものなのだが、それを数値で自由に設定できるのが制作側の人間には嬉しい。
 このソフトの開発者自身が文字デザインの微妙な感覚を理解しているか、絶妙なアドバイスをする文字デザイン経験者が身近に存在するのだろう。
 このソフトを利用すれば、昔の写植印字を拡大した時にできる文字線画の角の柔かさと同じような雰囲気を、アウトラインデータとして再現することも可能だ。

 最近は、書体をデザインするのに Adobe Illustrator を使うことは殆どなかったのだが、また Illustrator を使ってみるかな〜、と思わせる秀逸なプラグインソフトだと思う。


きちんと角丸
楕円設計
http://www.daen.co.jp/

 


手書き風漢字フォントいろいろ 2002/09/10

 漢字も使える手書き風フォント情報を集めてみました。
作者は、まったくの素人と思える方、書道の有段者、グラフィックデザイナー、パソコンインストラクター、といろいろですが、作られたフォントの表情もいろいろです。
 パソコンがビジネスの場だけに使われるのではなく、家庭内や趣味レベルでのプライベートな使用が増えてくれば、当然このような雰囲気のフォントも望まれてくるわけです。
 ここで紹介したものは、すべて無料のフォントですので、自分のパソコンに入れて楽しんで見るのもいいと思います。


●フォント名 みかちゃん
 サイト名  オリジナルフォント【みかちゃん】
 http://www02.u-page.so-net.ne.jp/dc4/hiro1/mika/

●フォント名 Y.OzFont
 サイト名  Y.Oz Vox
 http://users.hoops.ne.jp/yozk/

●フォント名 Holiday-MDJP01 (KANJI)
 サイト名  Maniackers Design Web Site
 http://mks.jp.org/

●フォント名 あくあフォント
 サイト名  Teardrops in Aquablue
 http://aquablue.milkcafe.to/tears/

 


アニト-M、頒布開始! 2002/08/16

 このサイトで、2001年3月から頒布しはじめた「アニト-L」書体。キャパニトと較べると、ちょっとマジメなので、巾ひろく便利に使える書体だと思う。そのアニトに、Lよりちょっと太い「アニト-M」が仲間に加わり(サンプル)、いままでと同じように、字数制限された無料版と字数制限の無い商品版が8月10日、同時にリリースされた。

 また、アニトのデザインポリシー上、英数文字が比較的横幅の広いデザインになっているが、もっと幅の狭い英数文字が好みの人のために、幅50%の専用欧文フォントがオマケについている。

 

●アニト無料頒布のページ
http://www.type-labo.jp/Hanpuanitowaku.html

●アニト商品版の購入ページ
http://www.vector.co.jp/swreg/list/vendor/SA008106.html

 


書体デザイナーのフォント販売サイト 2002/07/25

 私と同年代で、たしかな実績をもつ書体デザイナー二人が、それぞれインターネット上で日本語フォントの販売を始めたようなので紹介します。
 両人とも古くからの知り合いなので少し書きにくいのですが、どちらのサイトも自作フォントの販売に重点が置かれていて、サイトを訪れる人達への有益なフォント関連情報やサービスが少ないのが、ちょっと残念です。

高原新一・魅力のフォント
http://www.takadpro.com/

金井和夫の文字デザイン
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/za2/kanai/

 


AXISフォント試用版、ダウンロード開始 2002/07/15

 以前、このページで紹介した「AXISフォント」の試用版無料ダウンロードが本日始まった。
 この7ウェイトのファミリーを持つサンセリフ書体は、AXIS 誌で使うことを前提につくられたもので、作者は、フリーのタイプデザイナーである鈴木功さん。
 試用版フォントには、アンケートの集計結果から人気の高かったRegularウェイトが選ばれている。
 試用版フォントで使える漢字は、教育漢字を含む常用漢字1945字。漢字以外の文字は、Adobe Japan1-3という仕様書で定義されたキャラクタがすべて含まれている。
 フォント形式は、OpenType。MacintoshとWindows間をクロスプラットフォームで利用できる最新のフォント形式だ。
 数か月後には、製品として販売される予定のこの日本語フォント。興味のある方は、下記のWEBサイトへいって、詳細情報をお確かめください。

タイププロジェクト
http://www.typeproject.com/

 


モトヤのお試しフォント 2002/05/24

 1998年にインターネット上のいくつかのサイトで始められた、漢字も使える日本語フォントの無料頒布。
 無料版で使える漢字の数を教育漢字のみにして、それ以上の漢字を使いたい場合は、漢字がそろった製品版を購入してもらう。いままで知らなかったフォントと気軽に親しめる、フォントユーザーにとってありがたいこのシステムは、フォント流通の新しいカタチを予感させた。

 そして5月20日。50年におよぶ書体開発の歴史を持つ「モトヤ」も、教育漢字を含む無料お試しフォントの頒布を開始した。
 モトヤ明朝・モトヤゴシック・モトヤシーダ・モトヤマルベリ・楷書・行書・隷書・教科書体・新聞用書体・モトヤアポロなど、モトヤ和文の全商品書体が無料でお試しできる。
 歴史のあるモトヤ書体やフォントに興味のある方には、願ってもないサービスが始まった…ということだ。

 モトヤのサイトには、「よくわかるモトヤ書体」→「文字の解体新書」など、初心者にも勉強になる書体関連情報もいくつか掲載されている。

 
モトヤ
http://www.motoya.co.jp/

MotoShop!
http://www.motoyafont.jp/

 


「LETS」 2002/05/14

「LETS」という名のDTP向けフォント環境サポートプログラムを、株式会社フォントワークスが始める。
 Windowsユーザを含めた本格的な活動は9月からだそうだが、すでにフォントワークス書体に馴染んでいるMacintoshユーザを対象に「Pre-LETS」の受付を5月20日より開始する。

 会員制の「LETS」。入会金30000円、年会費24000円(3年コ-スの場合)。入会金を別にすれば、ひと月2000円の費用で以下のサービスが受けられる。

●フォントワークスから販売されている全フォントが使用できる。
●OCF、CID、OTF と新旧のフォントがすべて提供され、どれをインストールするかは使用者が自由に決められる。
●今後、開発される新書体も会員には無料で提供される。
●OSやアプリケーション、そしてフォントフォーマットの進化にも、対応フォントや技術サポートが無料で提供される。
●外字作成ツール「外字マスターNEO」も提供される。
●かな書体が漢字と組み合わされたフォントになった(らしい)ので、かな漢字混植設定の必要が無くなり、どんなアプリケーションでも、個性的な「かな書体」が簡単に使えるようになる。

ちょっと気になるところ…
 LETSは、いままでのような面倒なインストールプロテクトは無いようだし、会員には全フォントデータを提供してしまう。そうすると、不埒な輩が悪いことを考えるかもしれない。そのため、入会する事業所や個人が、それぞれフォントワークスときちんと契約書を交わしてから、正式なサービスが提供されるシステムになっている。
 しかし、インストールキットを受け取るには、従来の販売店を通さなければならないようなのだ。
 流通業者を経由しないで、直接フォントワークスからインストールキットを受け取れないのはちょっと不便だと思う。いままで世話になった流通業者とのしがらみがあるのはわかるが、販売店が遠かったり、そのような業者と取り引きの全く無いフォントユーザだって多くいるはずだ。この点を将来は改善してくれると、このシステムが更に良くなると思うのだが…。


株式会社フォントワークス
http://www.fontworks.co.jp/

フォントワークスがテーマになっている2ちゃんねるのスレッド
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/dtp/1020784042/

 


フォントの商用利用… 2002/03/29

 匿名で誰でもが自由に発言できることで一部には熱狂的なファンがいる、掲示板専用巨大サイト「2ちゃんねる」。
 発言内容に何の規制もされていないから、無責任な誹謗中傷、ウソや冗談が渦巻き、ここだけでしか通用しない用語造語が飛び交うちょっと特殊な場所なのだが、なかにはマジメで真摯な話題も紛れ込んでいる。
 私も書体デザインを仕事にしているので、使う側の意識やホンネなどを知りたくて、2ちゃんねる内のDTP関係掲示板をときどきチェックしている。
 ちょっと興味をひくテーマの投稿がされたのは2週間ほど前。そして現在もその話題は続いている。
 発端は「購入したフォントを社名や商品のロゴに使用したら、別に使用料を払えとフォント会社から請求が来た」というものだ。
 私なんかは、フォントは既製品なんだから、購入したものをどこに使用(通常の使用ですよ、再配布とかではなく)しても構わない、と思うのだが、違う考えの書体デザイナーやフォント販売会社があるのも事実だ。
 でもね、たとえば、SMAPのメンバーがユニクロで買った洋服を気に入り、一年中それを着てテレビや写真取材に応じて、あちこちにユニクロの服が大量露出しても、その行為にユニクロは文句をつけたり、別に料金を払えとかいえる立場では無いよね。洋服は着るものだし誰でもが買える商品なのだから。
 間違えないでほしい。これは書体著作権の問題ではない。フォント購入者はフォントを使用するためにフォントを買うのだ。当然自由に使えると思うし、使えるはずだ。購入価格にそのフォントの使用権が含まれていると考えるのが普通だ。そうでなければ、商業デザイン物を制作しているデザイナーや会社がフォントを買うわけがない。
 これは、一部のフォント販売会社の製品に記された「使用許諾契約」の問題だ。商法上の問題というべきなのかな。
 わたしも微妙な立場にいるので、あまりこの問題に立ち入りたくはありませんが、興味のある方は下に記した掲示板をご覧になってください。
 くれぐれも情報の判断は各自の責任で……。

↓フォントの商用利用がテーマになっているスレッド
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/dtp/1016091272/
↓上記スレッドのPart2
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/dtp/1020041030/

↓2ちゃんねるのトップページ
http://www.2ch.net/

 


BACK NUMBER

●トップページへ